肋骨疲労骨折(ろっこつひろうこっせつ)ってどんなもの?
肋骨疲労骨折とは、肋骨に微量な外力が繰り返し起こることで、徐々に負担が掛かり骨折するものです。
肋骨はレントゲンで映りにくいため、エコー画像による観察が効果的です。
2~3週間経つと、骨の治ろうと増殖してくるため、より分かりやすく観察できるようになります。
骨粗鬆症の方は、特に原因がなくても起こっている可能性があります。
肋骨疲労骨折が起こる原因とは?
肋骨の疲労骨折が起こる原因はいくつかあり、最も多いのは咳によるものです。
ただの咳で骨折?と思われる方も多いですが、風邪や病気により長期間咳が続いたり、激しい咳を繰り返したりすると、肋骨に何度も負担が掛かり疲労骨折が発生します。
咳で疲労骨折が起こった場合、多くは肋骨の前側~外側に骨折がみられるでしょう。
次いで多いのは、ゴルフスイングの繰り返しによるものです。
特に、ゴルフを始めたばかりのアマチュアゴルファーに多く、まれに熟練者であっても練習量が増えると疲労骨折を起こすこともあります。
ゴルフスイングで疲労骨折が起こった場合、利き手と反対側の肋骨の背中部分に起こり、右打ちであれば左背中に痛みが発生するでしょう。
しかし、基本的なスイングができていない時は、予期せぬところに肋骨疲労骨折が起こることもあります。
また、骨粗鬆症に罹患している方も肋骨疲労骨折が多く、咳はもちろん特に原因がなくても発生している場合もありますので注意を要します。
肋骨疲労骨折の特徴的な症状について
疲労骨折に関わらず、肋骨を骨折すると日常生活で痛みを感じることが多いです。
深呼吸をした時や咳払いした時、体を捻った時、体位変換した時にも痛みを感じるでしょう。
また、肋骨の疲労骨折部分を押さえると強い圧痛がありますが、骨折部より少し離れた部分は押さえても痛くないという特徴的な症状があります。
その他、力仕事をすると痛むことが多く、重たい物を持ち上げる時肋骨に負担が掛かりやすいので注意が必要です。
肋骨疲労骨折が早く改善する施術はある?
結論から申し上げますと、早く改善する施術はありますが、それでも約4週間は掛かります。
1~2週間程度で改善することはありませんので、安静を第一に考えましょう。
肋骨疲労骨折の最善の施術は、肋骨バンド(バストバンド)をして安静に過ごすことです。
肋骨バンドを装着することで肋骨の動きを制限し、日常生活での痛みを和らげてくれます。
しかし、肋骨バンドを装着していても、重たい物を持ったり無理な動きをすると、悪化してしまう恐れがありますので施術に専念してください。
まとめ
肋骨疲労骨折は誰もが知る疾患ではないため、見逃されやすいことも多いです。
そもそも、疲労骨折は痛みが発生した直後レントゲンでは写らないので、早期発見には超音波観察装置(エコー)かMRIでの判断が必要です。
触診もせず、レントゲンしか見ない医療機関では見逃されやすいため、しっかり診察をしてくれるところに行くことが大切です。
痛みで困っている方は、一度近隣の整骨院・接骨院や医療機関に相談してみてください。
当記事が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
ヒグチ整骨院・鍼灸院について
当院では、症状となっている原因を的確に特定し、根拠のある施術を心掛けております。
原因がわからなかったり施術範囲外の症状だったりした場合は、精密検査を依頼することもあります。
どこに行っても変わらない・ちゃんとした整骨院で施術されたい・関西圏にお住まいの方は、ぜひ当院にお越しくださいませ。
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