脊柱側弯症(特発性)とは?
思春期(11歳以上)の女の子に多い、成長と共に背骨が徐々に曲がっていくものです。
痛みは比較的少ないことが多いですが、症状が強くなると痛みを伴うこともあります。
側弯するのは、ほとんどが胸の背骨で右側に曲がることが多いです。
思春期の時には発見されず、成人になってから健康診断等で見つかる場合もあるでしょう。
日常的に偏った姿勢をすることにより、まれに成長期を過ぎてから側弯症が進行してしまい、発見される例があります。
また、妊娠によって側弯が増悪することがあり、成長期を過ぎていても注意が必要です。
脊柱側弯症(特発性)の主な発生原因について
結論から申し上げますと、脊柱側弯症の原因は不明です。
そのため、脊柱側弯症はしばしば『特発性脊柱側弯症』と呼ばれます。
特発性とは原因が特定できないことをいい、数種類ある脊柱側弯症の中で最も多いです。
その他、腰の痛みや足の長さの違いにより、一時的に側弯しているものは『機能的側弯症』といい、原因を施術すれば改善ないし軽減されるでしょう。
もともと原因になっている病気がある『先天性側弯症』や『症候性側弯症』は、もともとの病気が治らない限り脊柱側弯症も治りません。
脊柱側弯症(特発性)の代表的な症状は?
脊柱側弯症が軽度であれば、そこまで変化は気になりませんが、中等度以上になると外見的変化が起こってきます。胸の背骨が右側に曲がっているのであれば、後ろから見ると右肩が上がっていて、右の肩甲骨が出っ張りウエストラインが左右非対称になります。
また、前屈すると右の肋骨が出っ張り、これを前屈テストといいます。
背骨を後ろから触るとS字に曲がっていて、レントゲンを撮影するとより弯曲の角度が分かるでしょう。
正常の方より背骨が曲がっているため、負担が掛かってしまい背中や腰の筋肉が張っていることが多いです。
脊柱側弯症(特発性)の施術はどうするの?
基本的に、脊柱側弯症は痛みが軽度で日常生活に支障をきたすことがなければ保存療法となります。
痛みが強度の場合や、重度の側弯がみられる場合は手術療法が選択されるでしょう。
保存療法とはメスを使わない施術方法で、背骨を矯正するために装具を用いたり、運動療法(サイドシフト法・ペルビックヒッチ法)で背骨をストレッチしたり、背中や腰の筋肉をマッサージしたりします。
成人の場合は難しいかもしれませんが、思春期は骨が動きやすいため装具や運動療法で改善されることも多いです。巷で行われている『姿勢矯正』や『背骨矯正』には医学的根拠がありません。
思春期の女の子に間違った施術をしてしまうと、取り返しのつかないことになりますので、正しい情報を収集してください。
手術療法では物理的に背骨を真っ直ぐに矯正・固定しますが、リスクもありますので十分に考慮されて行われるでしょう。
まとめ
脊柱側弯症は痛みが少ないですが、思春期の女子に多いこともあり視覚的・心理的に悩まれます。
比較的早期に発見し、適切な施術を行えば改善される可能性が高くなるでしょう。
脊柱側弯症で困っている方は、一度近隣の整骨院・接骨院や医療機関に相談してみてください。
当記事が、皆さまのお役に立てれば幸いです。
ヒグチ整骨院・鍼灸院について
当院では、症状となっている原因を的確に特定し、根拠のある施術を心掛けております。
原因がわからなかったり施術範囲外の症状だったりした場合は、精密検査を依頼することもあります。
どこに行っても変わらない・ちゃんとした整骨院で施術されたい・関西圏にお住まいの方は、ぜひ当院にお越しくださいませ。
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